マッチングアプリでメッセージが続かない女性側の本音と続けるコツ

既読、既読、既読。
スクロールしても、返事で終わっているトークが一つもない。
撮影の合間、照明担当のリュウがスマホをこっちに突き出してきた。画面には三人の女性とのやり取り。全部、自分の吹き出しで途切れてる。
俺、何かやらかしてます?
読ませてもらった。やらかしてた。それも、本人にまったく自覚がないタイプのやつ。

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メッセージが続かない理由は、脈なしだけじゃない

途切れた瞬間、嫌われたと決めつける人が多い。だいたい違う。原因の八割は、送り方と、相手が置かれている状況にある。

女性側の受信箱は、想像の十倍うるさい

アヤネ、二十四歳。撮影で何度か一緒になった子で、アプリの話題になったとき数字を見せてくれた。いいねの通知が毎日何十件。トーク画面には未返信が十以上ずらっと並んでる。
最初は全員に丁寧に返していたらしい。無理だと気づくのに一週間もかからなかった。
彼女の判定はシンプル。短文だけで返してくる相手は、興味がないんだなと解釈して優先順位を下げる。悪意ゼロ。ただ処理が追いつかないだけ。
そのうち別の人と話が進んで、前のやり取りは自然に消えていった。
つまり、あなたが返事を待っている数日のあいだに、受信箱の中では順位争いが起きてる。返さない女性が冷たいんじゃなくて、選別しないと生活が回らない状態になってるの。

三通目で消えるのには、共通の理由がある

マッチング直後は誰でも返信が速い。落ちるのはたいてい三通目から四通目。ここを越えられるかで、その後が決まる。
初回は物珍しさで返せる。二回目もまだ勢いが残ってる。三回目に入ると、この会話を続ける価値があるかを相手が計算し始めるの。
面白いか、疲れないか、返信に何分かかるか。判定基準はこの三つくらい。

続かなくなる送り方、上位に来るのはこれ

リュウの画面を読んで、私は三つ指摘した。どれも彼にとっては善意でやっていたことだった。

質問を並べると、面接の空気になる

ソウマ、二十九歳。マッチング直後は趣味の話で盛り上がっていたのに、三通目あたりでぱたっと止まった。
彼がやっていたのは、相手のプロフィールに書いてあることを順番に聞いていく作業。出身は。休日は何を。仕事は忙しいの。悪気なんて一切ない。むしろ興味を持ってますよ、というつもりだった。
後日、別の女性から質問攻めは疲れると言われて、背中がスッと冷えたそうだ。
(あれ、俺、履歴書の読み合わせしてた?)
一通に質問が二つ以上入っていたら赤信号。相手は宿題を出された気分になる。返信を書く前に、答えを二つ考えなきゃいけない状態って、地味に負荷が高いんだよ。

長文は熱意じゃなく、面倒として届く

ナギサ、二十七歳。マッチングした男性から届いた自己紹介が、画面を三回スクロールしても終わらなかった。趣味の説明が細かすぎて、読み終える頃には返す気力がゼロ。
既読をつけたまま、放置した。
本人いわく、そっけない一行も困る。返しようがないから。長すぎても短すぎても、結局同じ場所に着地するらしい。
目安は、相手の文量と同じくらい。向こうが二行なら二行、四行なら四行。合わせるだけで返信率が変わる。熱意を文字数で表現するの、私はもうやめたほうがいいと思ってる。

はじめまして、よろしくお願いします、が沈む理由

ヒロキ、三十四歳。最初の一通に定型の挨拶だけを送って、返事が来ない日が続いた。
変えたのは一点。相手のプロフィールにあった写真や好きなものに触れる文へ。それだけで反応が明らかに良くなった。
一日に何十件も似た挨拶を受け取っている側からすると、テンプレは背景に溶ける。名前も顔も残らない。
逆に、行った店の名前が一つ入っているだけで、この人はちゃんと読んだんだなと伝わる。読んだ証拠を一行入れる。これだけで一通目の生存率が跳ね上がるよ。

相手が受け身なとき、どこまで漕げばいいのか

自分に非がない場合もある。ここを見誤ると、無駄に消耗する。

家にいます、で会話が死ぬ

タツヤ、三十二歳。休日は何してるのと聞いたら、家にいます、の五文字。そこから広げようと話題を振り続けたけれど、返ってくるのは毎回短い一行。
人見知りで受け身な性格だったらしい。悪い人じゃない。ただ、こちらばかり漕いでいるボートの疲労感がじわじわ溜まって、彼は手を止めた。
相手が話を広げる気配をまったく見せないなら、それは相性の問題。頑張って引き出しても、会ったあとに同じ状態が続くだけでしょ。

三往復で温度を測って、深追いしない

私が勧めているのは、三往復して相手から質問がゼロなら撤退という目安。冷たく聞こえるかもしれないけど、限りある時間をどこに使うかの話。
向こうにその気があれば、必ず一度は聞き返してくる。何かしらの質問が返ってくるかどうか。ここが唯一まともに機能する温度計だと思ってる。

会いたいを出すタイミングで、全部が決まる

続いていた会話が急に止まる原因の筆頭が、これ。

急かされた瞬間、警戒スイッチが入る

マホ、三十歳。やり取りが数往復した時点で、相手から会いたいと言われた。まだ人柄を測っている最中で、心の準備が全然できていない段階。
急かされた感覚が残って、そのまま返信をやめた。テンポが合わないと自然に消えてしまう、と彼女は言っていた。
女性側は、会うまでに確認したいことが山ほどある。安全かどうか、話が通じるかどうか、写真と本人が別人じゃないか。その確認作業を飛ばして日程を詰められると、怖さが先に立つ。

誘うのは、会話が跳ねた直後

早すぎても遅すぎても外れる。ちょうどいいのは、共通の話題で二人のテンションが上がった直後。
その店、私も気になってた、と相手が言った流れで、じゃあ行ってみる?と乗せる。会おうという提案じゃなくて、話の続きとして置くの。
逆に、盛り上がりが終わって数往復してから唐突に切り出すと、いきなり関係の話に飛んだ印象になる。相手の気持ちの高さは、その日その時間にしか存在しないんだよね。

続く人がやっているのは、返しやすい空気づくり

ここが最終的な答えだと私は思ってる。面白い話をする必要も、気の利いた質問をひねり出す必要もない。

質問の前に、自分の答えを先に置く

カズキ、三十歳。会話が続いているように見えても、相手の返事がだんだん短くなって、最後は途切れる。この繰り返しで悩んでいた。
読み返して気づいたのは、自分の話ばかりしていたこと。相手が出した話題を広げず、次の自分の話に移っていた。
やり方を変えた。相手の言葉に一言反応してから、自分の話を短く添えて、最後に軽い質問を一つ。この形にしただけで、返信の長さが戻ってきたそうだ。
質問だけだと尋問。自分語りだけだと独演会。あいだに自分の答えを置くと、相手は同じ形式で返せばよくなる。返信のハードルを下げてあげる作業なの。

拾うのは、相手が二回言った言葉

会話の中で相手が繰り返した単語には、必ず熱がある。仕事の話に二度出てきた同僚、写真に映っていた猫、二回言った店名。そこを広げると乗ってくる。
逆に、一度しか出てこなかった話題を掘り返すと、興味が薄い方向に引っ張ることになる。全部拾う必要はない。ひとつ選んで、そこだけ深くする。

止まったやり取りが、後から動くこともある

消えたと思った相手が戻ってくる場面を、私は何度か見てきた。

一週間後の軽い一行が効く

何日も返事がないと、心臓のあたりがキュッとなる。あの感じ、慣れないよね。
ただ、忙しさで埋もれていただけのケースが本当に多い。一週間ほど空けて、責める気配のない一行を送るだけで復活する。前に話していた店に行ってきた報告とか、その程度で十分。
既読つかないけど大丈夫?みたいな確認は逆効果。相手に罪悪感を持たせた時点で、返信はもっと遠のく。
リュウはあの日、三人のうち一人にだけ送り直した。質問をゼロにして、自分がラーメンを食べに行った話を三行だけ。
返事は翌日の昼に来たらしい。スタジオの隅でスマホを見つめたまま、彼が変な声を出したのを私は聞いてる。
続かない原因の多くは、性格でも顔でもない。相手が返しやすいかどうか、それだけの話でしょ。

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体験ベースの恋活ナビ編集部です。
令和のリアルな出会い事情、デートまでの心理戦、別れ方まで、すべて体験ベースで本気で恋活・婚活したい人に届ける本音ラボ。

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