異動で好きな人と離れる男性心理は?黙って去る理由と後悔の中身

辞令が貼り出された掲示板の前で、自分の名前を三回読み直した。
そのあと真っ先に浮かんだのが、あの人の顔だった。
異動で好きな人と離れることになった男性たちに、当時どう考えていたのかを聞いてきた。淡々と引っ越して、淡々と新しい職場に馴染んだように見えていた人ほど、内側で起きていたことが激しかったのよ。

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辞令が出た瞬間、彼の中で恋が保留になる

あと一ヶ月しかない、が口を塞ぐ

営業職のダイキさん、三十三歳。部署の同僚に片思いをしていた。
告白する前に、地方への異動が決まった。
彼女の顔を見るたび、伝えたい気持ちが膨らむ。それなのに、残り一ヶ月という数字が頭にちらつく。この期限が、彼の口を完全に塞いだ。
結局、何ひとつ言わないまま離れることになった。
残り時間が短いと分かった瞬間、告白は挑戦じゃなくて迷惑に見えてくる。この変換、驚くほど多くの男性が通ってる道なのよ。

元気で、の三文字に押し込めたもの

引っ越しの前日、廊下でたまたま彼女とすれ違った。
彼が言えたのは、元気で、だけ。
その瞬間、胸の奥がぎゅっと締めつけられたそう。喉の奥で言葉が渋滞して、結局それ以上は出てこなかった。
仕事を優先した自分を責める気持ちと、今言わなくても仕方ないと納得させようとする気持ち。二つが同時に居座って、しばらく何も手につかなかった。
去り際に急によそよそしくなる人、いるでしょ。あれ、興味が薄れたわけじゃない。言いたいことが多すぎて、ゼロになってるだけ。

付き合っているのに、自分から距離を置く矛盾

遠距離でも大丈夫、と言われたのに信じられない

技術職のリョウタさん、二十九歳。彼女と付き合って一年半のときに、本社への異動が決まった。
周囲は出世コースだと喜んでくれた。ただ本人にとっては、彼女と離れることが何よりつらかった。
伝えたら、彼女は、遠距離でも大丈夫だよ、と言ってくれたそう。それでも彼自身が自信を持てなかった。
毎日連絡はする。それなのに、会えない日が続くと、このまま自然に冷めていくんじゃないかという不安が湧いてくる。

冷められる前に、先に冷めたふりをする

そして彼は、自分から距離を置くような態度を取ってしまった。
これ、心当たりある人多いんじゃない?傷つく順番を自分でコントロールしようとする動き。捨てられる前に、自分から降りる。
後になって彼が言ったのは、もっと彼女を信じればよかった、という一言だった。
男は好きでも、相手に負担をかけたくないとか、仕事を優先すべきだとか、勝手に判断して気持ちを抑え込みやすい。リョウタさん自身の分析。当事者が言うと重みが違うわ。
彼女側からすると、距離を置かれた理由がまったく見えないのよ。理由の説明がないまま冷たくなる。それがどれだけ怖いことか、たぶん本人は分かっていない。

言わない選択を、優しさだと思い込む癖

異動が決まった自分から言うのは無責任

販売員のシンゴさん、三十歳。バイト先に好きな子がいて、ようやく少しずつ話せるようになった矢先、別店舗への異動を命じられた。
最後の勤務日に彼が言えたのは、また会えたらいいね、という一言だけ。
本当は好きだと伝えたかった。ただ、異動が決まっている自分から言うのは無責任だと思って飲み込んだ。

縛りたくない、が縁ごと消してしまう

その後どうなったか。連絡先を交換していなかったので、縁が完全に切れた。
今でもたまに、あのとき言っていれば、と思うらしい。あの状況では何も言えなかった、とも。
自分の都合で相手を縛りたくない。この気持ちが強く働いて、結局何も行動できない。シンゴさんはそう言っていた。
ここではっきり言っておくね。縛りたくないという配慮は、選択肢ごと相手から取り上げる行為でもあるのよ。
遠距離になるかどうかを決めるのは、相手の役目でしょ。判断する権利を渡さないまま消えるのは、優しさじゃなくて先回りの都合だと思う。

表に出さないだけで、内側はかなり揺れている

送別会で笑って、帰宅してから崩れる

入社半年のユウキさん、二十七歳。好きになった先輩が異動することになった。
何ひとつ伝えられていない状態で、ただ、行かないでほしいと心の中で願うだけの日々。
送別会で先輩から、君も頑張って、と声をかけられた。笑顔で返事をした。
家に帰って、部屋の電気もつけないまま、ひとりで泣いてしまったそう。
同僚には、お疲れさまでした、と普通に話しているのに、夜になると急に空洞ができる。物理的に会えなくなる喪失感は、想像していたよりずっと大きかったと話してくれた。

仕事に没頭するのは、感情を潰すため

管理職のマサヤさん、四十一歳の場合は、結婚を前提に付き合っていた彼女との別れだった。
転勤が決まって、一緒に来ないかと誘った。彼女の仕事の都合で難しかった。遠距離を続けるか、区切りをつけるか。何度も話し合って、最終的に別れを選んだ。
好きという気持ちは、最後まで変わらなかった。それでも、この状況が続くとお互いを傷つけるだけだと判断した。
感情より現実を優先してしまうところがある。彼はそう自己分析していた。
離れてからしばらくは、彼女のメールを見返すたびにきつくて、仕事に没頭することで気持ちを無理やり押し殺していた。
異動後に急に働きすぎる人、あれ順調だからじゃないのよ。手を止めると思い出すからさ。

異動を断った男が守ったもの

息が苦しくなって、上司に正直に言った

公務員のケンジさん、三十六歳。彼だけは、まったく違う選択をした。
好きな人が同じ職場にいた。告白はしていない。ただ、毎日顔を合わせることが一番の楽しみだった。
そこに遠方への異動の話が来る。仕事だから仕方ないと思おうとしたけれど、離れる場面を想像するだけで息が苦しくなった。
彼は上司に伝えた。今は個人的な事情で異動できません、と。
評価が下がる覚悟もしていた。結果として、別のポジションを用意してもらえて、今も同じ場所で働いている。

評価より優先していいものがある

あのとき好きな人を後回しにしなくてよかった。ケンジさんははっきりそう言い切った。仕事も大事だけど、自分の気持ちに嘘をつくほうがつらい、と。
断るのが正解だと言うつもりはないよ。異動を断れない職種も立場もあるし。
ただ、断るという選択肢を検討すらしないまま流されるのと、検討した上で受け入れるのでは、後から効いてくる納得の量が全然違う。
一度は考えてみて、と言いたい。それだけ。

離れる側と、残される側に伝えたいこと

伝えるなら、辞令が出た直後がいい

告白のタイミングでいちばん悪いのが、最終出勤日。理由は単純で、相手に考える時間がゼロだから。
辞令が出た直後なら、まだ数週間ある。その間に相手も気持ちを整理できるし、二人で選択肢を並べられる。
残り時間が短いほど、言葉は受け取ってもらいにくくなる。逆説的だけど、覚悟が固まるのは締切の直前なのよ。だから間に合わない。

連絡先だけは、必ず渡しておく

告白ができなくてもいい。ただ、連絡手段だけは残しておいて。
シンゴさんが今も引きずっているのは、告白しなかったことより、繋がりが完全に切れたことのほうだと思う。
残される側にも書いておくね。急に距離を取ってきた彼は、あなたに飽きたわけじゃない可能性が高い。自信をなくして、先に降りようとしているだけ。そこで一度だけ、理由を聞いてみてほしい。
掲示板の前で名前を三回読み直したあの数十秒に、誰の顔が浮かんだか。彼の中には、たぶんまだ残ってるから。

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体験ベースの恋活ナビ編集部です。
令和のリアルな出会い事情、デートまでの心理戦、別れ方まで、すべて体験ベースで本気で恋活・婚活したい人に届ける本音ラボ。

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