既婚男性がLINEをブロックしない理由と残された側が選ぶ答え

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メッセージは来ないのに、名前だけが残っている

最後のやり取りは四月で止まっている。
それでもトーク一覧の中ほどに、その名前はある。アイコンも変わらない。
何も来ない。ブロックもされない。
この状態、いちばん質が悪いと思うわ。連絡が途絶えただけなら諦めもつくのに、残されているという事実が一本の細い糸みたいに見えてしまう。
なぜ消さないの。
編集部で既婚男性側の話を集めていくうちに、答えが未練の一語で片づかないことが見えてきた。むしろ未練が理由なのは、ぜんぶのうちの一部でしかない。

消えないトーク履歴を、夜中にスクロールする

編集部のナナは三十一歳。この時期のことを、思い出したくないという顔で話してくれた。
夜中の一時、部屋の電気を消したままトークを上から下まで遡る。去年の秋の会話。予定を合わせるための短いやり取り。読み返すたびに、指先が冷たくなっていく。
朝になると、なんであんなことしてたんだろうって思うんだよね。で、また夜になると開く。
残されているものを毎晩点検する生活。あれで二か月溶けたって。

ブロックしないという行為は、決断の放棄

私はこう見てる。ブロックしないのは、優しさじゃなくて決めきれていないだけ。
切るという動作には、もう二度と会わないと自分で宣言する重さがある。既婚男性は、そもそも家庭を守るために動く人たちでしょ。決断のコストがかかる行為を、後回しにする癖がついてる。
だから放置する。残っている限り、自分は何も選ばなくて済むから。
選ばれていないのと同じだよ、それ。

既婚男性がブロックしない理由は、未練だけじゃない

履歴が消えるのが嫌だった、という告白

半年続いた関係が、家庭の事情で終わった女性がいる。連絡はぱたりと止まったのに、ブロックはされなかった。
期待した。当然じゃん。まだ気持ちが残ってるんだって。
後になって彼が口にしたのは、まるで違う理由だった。ブロックすると会話の履歴が消えてしまうのが嫌だった、と。
消してしまえば、終わったと自分で認めることになる。履歴を残しておけば、まだどこかで繋がっている感覚を保てる。
家族との生活を選びながら、心の整理だけが追いついていなかったの。彼にとってトーク画面は、しまい込んだ引き出しみたいなものだったんだと思う。
それって、こっちのためじゃない。自分の気持ちを保存しておくための行為でしょ。

奥さんに連絡されるのが怖い、という保身

関係がバレそうになった瞬間、連絡を絶った男性の話も聞いた。それでもブロックはしなかった。
理由が生々しい。ブロックしたら相手が怒って、奥さんに連絡するかもしれない。
似たトラブルを人づてに聞いたことがあって、完全に切るより、いつでも連絡できる状態にしておくほうが安全だと判断した。
実際その女性は、ブロックされなかったことで怒りを抑えられた。彼の家庭に踏み込む行動には出なかった。
つまり成功したの、彼の作戦は。
この話を聞いたとき、背中がざわっとした。残されていることを愛情のサインだと読んでいた人が、実は安全装置として置かれていた。こういうことが普通にある。

同じ業界にいたから切れなかった実務の話

仕事で接点がある場合、事情はもっと単純になる。
交流のある編集者から聞いた話。相手の女性が同じ業界にいたため、ブロックすると何かあったのかと周囲に探りを入れられる可能性があった。だから表向きは普通の知人として連絡先を残し、私的なメッセージだけは既読無視で通した。
家庭を守るための慎重な判断。本人の中では完璧に筋が通ってる。
ところが受け取る側からすると、まだ繋がっているとしか見えない。既読がつくたびに、何か言いたいことがあるのかもと考えてしまう。
勘違いの原因を作っておいて、本人は自分は誠実に対応していると思ってる。この非対称が、いちばん残酷なところ。

傷つけたくない、が長引かせる

関係が終わったあと、メッセージは送らないのに既読だけつけてくる人がいた。
存在をちらつかせるような形。彼女は、未練があるのかただの放置なのか、何か月も答えの出ない問いを抱え続けた。
彼の説明は、ブロックすると相手が傷つくと思ってできなかった。
はぁ…。
一瞬の痛みを避けさせた代わりに、何倍もの時間を奪ってる。優しさのつもりでやったことが、いちばん長く効く毒になるパターンだと断言できる。

保留にされている間、止まるのはこちらの時間だけ

プロフィールを更新し続けた三週間の答え

ブロックされていないと知って、自分のプロフィールを更新し続けた女性の話。
新しい写真。旅先の景色。一言コメントも変えた。見てほしいなんて口が裂けても言えないけど、指はちゃんとそう動いてた。
三週間後、短いメッセージが届く。
元気にしてる?
心臓がドクンと鳴った瞬間のことを、彼女はいまだに覚えてるって。
彼が後で話した中身が、また淡々としてる。ブロックしていなかったから、ふとしたときに気になって見てしまった。完全に切ってしまうと相手の近況が分からなくなって、かえって気になる。だからあえて残して、自分の心が落ち着くのを待っていた。
自分の心が落ち着くまで、こっちを保管しておいたということ。連絡が来た喜びの正体が、彼の暇つぶしだった可能性。認めたくないけど、そういう構図になってる。

既読だけつけて何も言わない人の中身

三十代の男性で、関係を終わらせた後もしばらく残していた人がいる。
奥さんがいる現実は分かっていた。それでも彼女のことが頭から離れない。ブロックしたら二度と会えないと自分で決めることになる。それが怖くて、既読をつけずに放置する形で連絡先だけ残した。
ある夜、酔った勢いでメッセージを送ってしまったこともあったらしい。
数か月後、彼は自分からブロックした。その間ずっと保留だったと本人が認めている。
ここが重要なところ。保留はいつか終わるの。彼の気持ちが片づいたタイミングで、何の予告もなく。
待っている側は、その日がいつ来るか知らされない。

困ったときの連絡手段、という言い分

清算したはずなのに残された窓口

奥さんに全部話して関係を清算した男性の話も聞いた。相手の女性にも、もう連絡しないと伝えた。それでもブロックはしなかった。
理由は、相手が何か困ったときに最低限の連絡手段を残しておきたいから。
実際、彼女が体調を崩したときに短いメッセージを送って、彼はそれにだけ返信した。
美しい話に聞こえる?私は思わない。
困ったときに連絡していい相手として置かれるのは、恋愛が終わった後の役割としては相当きついのよ。しかも呼び出す条件を決めるのは向こう側。
中途半端な優しさを残された人は、その窓口を閉じられないまま何年も過ごすことになる。

切るなら、自分の手で

理由を並べていくと、未練、保身、心の整理の遅れ、実務上の判断、配慮のつもり。どれも混ざり合っていて、一つに絞れない。
共通しているのは一点だけ。ブロックしないという選択は、彼の中でまだ完全に終わっていない証拠であり、同時に彼が何も決めていない証拠でもある。
残されていることは、関係が続く保証にならない。むしろ、こちらの心を複雑にするだけの置き土産。
だから、こう思ってる。待つ理由を探す時間があるなら、自分から消したほうが早い。
彼が決断を放棄している以上、誰かが終わらせないと何も動かないでしょ。それをやるのは、時間を奪われている側しかいない。
消した直後は、たぶん指が震える。画面から名前が消えた瞬間、部屋が妙に静かに感じるはず。
それでも、翌朝に開くものがなくなった生活は、思っているよりずっと軽い。
残された名前を眺めて過ごした夜の数を、これ以上増やさなくていい。

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この記事を書いた人

体験ベースの恋活ナビ編集部です。
令和のリアルな出会い事情、デートまでの心理戦、別れ方まで、すべて体験ベースで本気で恋活・婚活したい人に届ける本音ラボ。

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