年の差婚が気持ち悪いと言われる理由

年の差婚。この話題を出すと、その場の空気が微妙に固まる。
本人たちが幸せならいいじゃん、と誰かが言う。ですよねー、と全員が返す。それで終わり。
でも、本当にそれで終わってる人、そんなに多くないでしょ。飲み会が解散したあと、二軒目で本音が出るタイプの話題なのよ。
今回は、その二軒目の話をそのまま持ってきました。

目次

並んだ二人が親子に見えてしまう瞬間

お父さんみたい、という冗談が刺さる理由

会社員のアカリさん、三十五歳。知人の年の差夫婦を見て、強い違和感を覚えたそう。
夫が五十代、妻が二十代後半。二人が並んで立っていると、どうしても親子に見えてしまう。
決定的だったのは、妻が夫のことを、お父さんみたい、と冗談めかして呼んだ瞬間だった。
グラスを持つ手が止まった、と彼女は言っていた。
本人たちにとっては、ただのじゃれ合い。それでも、外から見ている側には別の意味で届く。

上下関係に見えると、祝福が止まる

年齢差があると、どうしても保護者と被保護者の構図に見えてしまう。アカリさんが引っかかったのは、そこだった。
本人たちが幸せでも、外から見えるあの構図が気になって仕方なかった、と。
人が違和感を覚えるのは、年齢の数字そのものじゃないのよ。対等に見えるかどうか。ここが分かれ目だと思う。
同じ二十歳差でも、二人が対等に言い合っている姿を見ると、周囲は何も言わなくなる。逆に、片方が常に指導する側、片方が教えてもらう側に固定されていると、そこに視線が集まる。

年齢差そのものより、選んだ動機が透ける

若い子が好き、と公言していた人の結婚

フリーランスのユウトさん、三十七歳。職場の先輩が三十歳近く年下の女性と結婚したとき、周囲で気持ち悪いという声が上がった。
理由は単純だった。その先輩が、若い頃からずっと、若い子が好き、と公言していたから。
経験の差も人生のフェーズの違いも無視して、外見と若さだけで選んでいるように見えてしまった。
結婚後も、妻を子供扱いする発言が多かったそう。やはりそういう関係なんだ、と周りは確信した。
年の差そのものより、選ぶ側の動機が透けたときに気持ち悪さが立ち上がる。ユウトさんの整理は的確だと思う。

扱いやすいから、という疑いが消えない

エンジニアのケンタさん、三十歳の話も同じ構造だった。
友人の兄が二十歳以上年下の女性と結婚した。その兄は、それまで同年代の女性とうまくいっていなかった。最終的に、かなり若い相手を選んだ形。
扱いやすいから選んだのでは、という印象が拭えなかったらしい。若い女性を選ぶことで優位に立ちたいのでは、と。
実際に会ってみると普通の夫婦だった。それでも最初の印象が強すぎて、違和感がずっと残った。
年齢差が大きいと、力関係の不均衡を想像してしまう。人がそう感じるのは、悪意というより反射に近いんじゃないかな。
ただし、ここは公平に書いておくね。想像された不均衡と、実際の不均衡は別物です。会ってみたら普通の夫婦だった、というケンタさんの証言を、私は軽く扱いたくない。

子供扱いが続く関係で起きること

守ってもらえる、が幻滅に変わる日

看護師のナナミさん、三十二歳。彼女は何組かの年の差夫婦を見てきた立場から話してくれた。
若い側が徐々に精神的に成熟していく。その一方で、年上の側は昔の関係性に固執している。このパターンを何度か見たそう。
最初は、守ってもらえる、と感じていた若い側が、後になって、自分は子供扱いされていたんだと気づく。そして幻滅する。
年齢差が生む歪みを実感した、とナナミさんは言っていた。

成長速度の差が、後から効いてくる

販売員のサキさん、二十八歳の友人の話も、同じ流れをたどっている。
十五歳上の男性と結婚した友人は、当初、夫のことを、大人で頼りになる、と話していた。
数年後。私が成長するにつれて、彼の考え方が古く感じるようになった、と言い始めた。
最初に魅力だと思っていた部分が、後から重荷に変わる。年の差恋愛でいちばんよく起きる転倒がこれだと思う。
二十代の五年と、四十代の五年では、変化量が全然違うのよ。若い側は価値観ごと入れ替わる時期にいる。年上側はすでに固まっている。
片方だけが動くと、関係の設計図が合わなくなる。悪気があるわけじゃない。ただ、そういう物理が働く。

当事者じゃない家族が背負うもの

二十歳差の親を持った子供の記憶

主婦のミホさん、四十二歳。彼女自身の親が、かなりの年の差夫婦だった。父が母より二十歳近く上。
子供の頃から、お父さんとお母さん、年齢差ありすぎ、と周囲に言われるのが恥ずかしかったそう。
この視点、当事者の話には出てこないやつでしょ。年の差婚を選ぶとき、そこで生まれる子供が何を言われるかまでは、なかなか想像が及ばない。

介護と子育てが同時に来る現実

父親が高齢になって介護が必要になったとき、母親はまだ子育ての真っ最中だった。一人で全部を抱え込む姿を、ミホさんは間近で見ている。
こういう未来もあるのか、と実感したと言っていた。
彼女の言葉で印象的だったのは、それが気持ち悪いというより切なかった、という部分。
批判じゃないのよ。ただ、現実として起きたことを見ていた子供がいる。ここは年の差婚を検討している人に、いちばん知っておいてほしい部分かもしれない。
介護と育児が重なる時期を、何年か先に置いて計算してみて。感情の話じゃなく、単純なスケジュールとして。

親の立場から見た年の差交際

相手が自分と同年代だと知ったとき

会社員のヒロシさん、四十六歳。娘が二十歳以上年上の男性と付き合い始めたときの話をしてくれた。
相手は自分と同年代か、それ以上。この事実を知った瞬間、正直ショックだったそう。
娘を子供扱いするような関係になるのでは、という不安が強かった。
本人同士が納得していると分かっていても、受け入れがたいものがあると言っていた。
親の気持ち悪さは、他人が感じるそれとは種類が違う。守りたい相手が、対等じゃない位置に置かれるかもしれないという恐怖。そこが根っこにある。

健康と経済、心配の中身は具体的

ヒロシさんの心配は、感覚的なものだけじゃなかった。将来の健康、生活の負担。かなり具体的な内容だった。
反対する親を、頭が固いと切り捨てる前に。心配の中身を一度聞いてみるといいと思う。感情論だと思っていたら、案外まっとうな計算だったりするから。
反対されている当事者へ。数字で返すのがいちばん効く。年金の受給開始時期、貯蓄、保険、住まい。そこまで考えていると分かれば、態度が変わる親はけっこう多い。

気持ち悪いという感情の扱い方

本人の自由だから、で封じないでほしい

ナナミさんが最後に言っていたことが、この記事でいちばん残しておきたい部分。
彼女が違和感を覚えるのは、年の差夫婦そのものより、周囲が、本人の自由だから、と押し通そうとする空気だ、と。
自由なのは確かでしょ。誰も否定してない。
ただ、その一言で会話を終わらせてしまうと、そこにある不均衡も、将来の負担も、全部見えないところに押し込まれる。
祝福と検討は、両立するのよ。おめでとうと言いながら、介護の時期を一緒に計算することはできる。

違和感を持つ側と、選んだ側へ

違和感を持つ側へ。その感情自体は、悪ではないと思う。ただ、それを本人にぶつけるかどうかは別問題。すれ違いざまに投げつけていい言葉じゃない。
選んだ側へ。周囲の視線は、たいてい年齢の数字じゃなくて関係の対等さを見ています。子供扱いされていないか。意思決定が片方に寄っていないか。そこが健全なら、外野の声は時間が処理してくれる。
気持ち悪い、という言葉の中身を開けてみたら、力関係の心配と、将来の生活への不安と、家族が背負うものへの想像が入っていた。全部、無視していい種類のものじゃなかった。
二軒目の席で交わされるあの話、たまには一軒目でしてもいいのかもしれないね。

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体験ベースの恋活ナビ編集部です。
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