2回目のデートの場所はどこがいい?付き合う前に外さない選び方

五年前の秋、二回目のデートで盛大にやらかした。
美術館から水族館、展望台を回って、締めはホテルのバー。
初回がうまくいった勢いで、一日に四か所も詰めこんだんだよね。
三か所目の階段で、彼女が小さく足をかばっているのに気づく。
パンプスからのぞくかかとが、靴ずれで真っ赤になっていた。
うわ、何やってんだ僕…
帰りの電車で届いたのは、今日はありがとう、の一行だけ。
三回目は、来なかった(泣)。

今年の秋、デートスポット特集のロケハンで、スタッフと都内をぐるぐる歩き回った。
候補地を見て回るたびに、誰かが自分の二回目を語り出す。

目次

2回目のデートの場所選びは、店より先に動線を決める

初回は、お互いの品定めみたいなもの。
二回目は、もう一度この人に時間を使う理由があるかを確かめる日なんだ。
だから一軒の名店より、半日の流れのほうがものを言う。
一幕ものの会話劇より、場面転換のある舞台に近いと思ってほしい。
歩く、見る、座って話す。
この三つの場面をどう並べるかで、会話の量も沈黙の重さも変わってくる。

一軒で終わらせない優斗さんの半日

ロケハンに同行してくれたカメラマンの優斗さんは26歳。
二回目は、ひとつの店で完結させないと決めている。
昼に合流して、まず街を少し歩く。
途中でカフェに入り、夕方にご飯、最後に短い散歩。
「ずっと向かい合ってると、息が詰まるじゃないですか」
場所が変われば、話題も勝手に切り替わる。

優斗さんにとってデートは、どこへ行くかと同じくらい、時間をどう使うかの話。
水族館でも、買い物でも構わない。
大事にしているのは、何かを一緒にしたあとで座る時間があるかどうか。
同じものを見たあとなら、カフェの会話は放っておいても転がり出す。
会話だけで勝負しなくていいって、本当に心強い!

美術館のあとの普通の食堂で、沈黙が許された大樹さん

撮影許可の手配を担当している大樹さんは34歳。
三十代半ばの二回目は、場所でほぼ決まると言い切る。
若いころのように、ノリだけで長時間いっしょにいるのは正直言ってきつい。
うまくいった回は、駅から少し歩いた美術館のあと、近くの普通の食堂に入った。
派手さはまったくない。
見る時間と食べる時間が、きっちり分かれている。
何より、黙っていても気まずくならない時間がそこにはあった。

付き合う前の2回目で、外しやすい場所

ロケハン中に聞いた失敗談には、はっきりした傾向があった。
向かい合って話し続けるしかない店。
暗がりで画面を眺めるだけの場所。
初回と同じ、いつもの安い居酒屋。
それから、いきなり二人きりの部屋。
どれも場所の力に頼りきって、相手の気持ちを確かめる場面が抜け落ちている。

初回と同じ店、どこでもいいよ、いきなり家。大樹さんの外した回

大樹さんにも、もちろん外した二回目がある。
ひとつは、初回と同じチェーンの居酒屋。
新しい話が出てこなくて、初回の続きを電子レンジで温め直しているような夜になった。
どこでもいいよ、と相手に丸投げした回も似たようなもの。
一日の組み立てを、そっくり相手に押しつけているわけ。
すぐに家へ誘った回は、空気が急に事務的になって、会話の温度がすとんと落ちた。

暗い映画館では、温度も拒否のサインも見えない

アパレルブランドでPRをしている奈緒さんは24歳。
二回目に、映画を選ばれたことがある。
暗い場所で二時間、ほとんど言葉を交わせない。
終わったあと、面白かったねで会話が止まる。
次の店までの道が、やけに長く感じた。

映画そのものに罪はない。
ただ、初回の会話の貯金がまだ少ない相手だと話は別。
二回目を映像に預けたら、相手の反応がまるで読めない。
奈緒さんがよかったと感じた二回目は、短い展示を見たあと、すぐ座れる店に入る流れ。
画面を並んで見るより、同じものを指さして一言交わせる場所のほうが、相手の人柄が残る。

逆に、上映中の距離の詰め方が雑な相手もいた。
暗い場所では、嫌だというサインも相手から見えにくい。
奈緒さんはその日、途中で席を立って、そのまま戻らなかった。
相手が安心して断れる場所かどうかまで含めて、二回目は選んでほしい。
ここだけは、本気で言っておく。

回数の予定表を組んでいた陽一さんが、映画をやめた日

イベント制作会社の陽一さんは31歳。
二回目は映画中心、三回目で告白。
そんなふうに、回数の予定表を先に組んでいた。
ところが二回目は、ほとんど話していない。
相手が自分をどう見ているのかも、さっぱり分からない。
なのに回数だけが、順調に進んでいく。

途中で陽一さんは気づく。
見るべきは、何回会ったかじゃない。
恋愛としての関心を言葉にできているか、相手もまた会いたいと思っているか。
映画中心だと、その確認がずるずる先送りになる。
陽一さんは三回目の予定を一度消して、昼間の散歩と短いランチに差し替えた。
歩いているあいだに、相手の口からこぼれた一言。
「今度、こっちの店も」
場所選びよりずっと大事な合図が、ようやく届いた瞬間だった。

2回目のデートにおすすめの場所は、歩けて、見られて、座れる所

では、どこへ行けばいいのか。
残った二回目の場所を並べると、水族館、動物園、美術館、犬カフェ、本屋。
意外と、どれも派手さとは無縁。
歩きながら同じものを見られて、途中で腰を下ろせる点が共通している。
ただし、選び方と使い方にはそれぞれコツがある。

水族館は途中で抜ける前提で。圭介さんのベンチ

撮影スタジオを運営している圭介さんは29歳。
二回目に選んだのは水族館だった。
明るすぎず、歩きながら話せる。
ショーのあいだは、無理に話題をひねり出さなくていい。
一番会話が深まったのは、途中で飲み物を買って、ベンチに腰かけたひととき。

友達でもない相手と、広い館内を何時間も回るのは疲れる。
あとからそんな意見を耳にして、圭介さんは深くうなずいた。
実際、彼は閉館まで粘らなかった。
途中で切り上げて、近くの定食屋に切り替えている。
施設を制覇しない。
座れる逃げ道を、先に決めておく。
これが、水族館デートを長引かせすぎないコツ。

動物園とラーメン。相手の一言から選んだ亮くん

スタイリスト見習いの亮くんは22歳。
付き合う前の二回目はどこが正解なのか、直前まで頭を抱えていた。
ネットで候補を調べると、突拍子もない案まで並んでいる。
スマホを握ったまま、しばし固まった(笑)。
結局選んだのは、動物園と、そのあとの普通のラーメン屋。
決め手は、パンダが見たいという相手の一言を拾ったこと。

特別な予約は何もしていない。
歩いて、見て、食べる。
この三つがそろうと、沈黙が失敗に見えにくくなる。
相手の興味に寄せた場所が、一番無難で、一番自然だった。

犬カフェと中華。初回から一段だけ上げていく理恵さん

化粧品ブランドの広報をしている理恵さんは33歳。
二回目に高級店へ連れて行かれたことも、犬カフェに誘われたこともある。
高い店は、料理がしっかり記憶に残る。
ただ、値段の空気が先に立って、相手の素が見えてくるのが遅れた。
犬カフェは、会話が途切れても犬が場をつないでくれる。

印象に残っているのは、初回がパンケーキだけだった相手。
二回目は中華と動物カフェをはしごして、三回目に映画。
階段を一段ずつのぼるような流れだった。
店の格は、理恵さんの物差しに入っていない。
初回より一段だけ、二人の共通体験が増えているかどうか。
同じカフェの使い回しには、足踏みしているような物足りなさを覚えた。

本屋と喫茶でも、理由が新しければ2回目になる

経理のアルバイトをしている大学生のひかりさんは21歳。
初回は、仕事帰りの一時間で切り上げた相手だった。
その人から、二回目は半日のお誘い。
初回を引き延ばさなかった人ほど、次の日程があっさり決まった。
二回目の場所は、商店街の本屋と、隣の小さな喫茶店。
派手さはゼロ。

ひかりさんは、また似たようなカフェでもいいと思っていた。
ただし、選ばれたのは初回と別の店。
初回の会話に出てきた作家の棚がある店だったからこそ、意味があった。
場所そのものは新しくなくていい。
理由が新しければ、それはちゃんと二回目になる。

逆に、最初の誘いにみんなでならと返してきた相手もいた。
その人とは、どれだけ場所をひねっても次の約束が生まれなかった。
それはもう、場所の問題じゃない。

決め方で差がつく。丸投げせず、候補は二つ

場所の正解を探すより先に、片づけておきたいことがある。
誰が、どうやって決めるか。

何でも合わせるよが、さやかさんには重かった

ヘアメイクのさやかさんは27歳。
二回目で、どこ行きたい、何時でも合わせるよと全部聞かれた。
最初の印象は、ただただ優しい人。
帰り際、さやかさんは正直に伝えた。
「段取りまで全部お任せされるの、ちょっとしんどいかも」

相手の頭にあったのは、嫌われたくない一心だけ。
つまらない場所に連れていくのも避けたくて、お伺いを立て続けていたわけ。
さやかさんが欲しかったのは、選択肢を手放されることじゃない。
候補が二つあって、自分の都合を少しだけ反映できること。
片方に自分のおすすめを入れておけば、相手は選ぶだけで済む。
その後、相手から届いた一文がこれ。
「今度はこっちの店がいいと思ってる。無理なら別案もある」
場所の正解より先に、決める負担をどう分け合うか。
二回目で見られているのは、案外そこなんだよね。

予約が取れていなかった夜に、株を上げた麻衣さんの相手

ウェブメディアの編集者、麻衣さんは28歳。
二回目で、予約していたはずの店に入れなかった夜をよく覚えている。
まさか、予約が通っていなかったなんて。
店の前で、麻衣さんのほうが先に青ざめた。
相手は、少しも慌てなかった。
「近くで探そっか」
そう言ってスマホを開き、麻衣さんも横から画面をのぞきこむ。
二人で選んだ別の店に入って、その夜は何事もなかったように過ぎていった。

予定が崩れることと、空気が悪くなることは、同じじゃない。
麻衣さんの目に焼きついたのは、崩れたあとに次を一緒に決めてくれた姿。
完璧な段取りより、高級な場所の記憶より、その場の立て直し方のほうが長く残った。

3回目につながる2回目は、名残惜しいうちに幕を下ろす

二回目の最後の場面は、どこで終えるかより、いつ終えるか。
サインは、場所より時間に出る。

終電まで粘った慎吾さん、翌日の返信が薄かったわけ

音響スタッフの慎吾さんは37歳。
一軒目がうまくいったので二軒目へ、その流れで終電近くまで延ばした回がある。
相手はずっと笑っていた。
なのに翌日の返信は、明らかに薄かった。
(あんなに笑ってたのに、なんでだよ…はぁ…)

振り返ると、サインはいくつも出ていた。
一軒目の終盤で、時計に目をやる仕草。
甘いものはいいけど、明日の朝が早いという一言。
もう少し一緒にいたいと思える温度のうちに、切り上げるべきだった。

その後の別の二回目では、早めに解散した。
帰りがけに置いたのは、たった一言。
「この前の展示、続きが気になるんだよね」
前に行った場所の余韻を、次に会う理由へつなげたってこと。

昼に始めれば、切り上げどきは自然にやってくる

ロケハンで話を聞いた人たちの二回目は、昼に合流しているケースが目立った。
明るい場所なら、相手の表情も、疲れの色も見落としにくい。
夕方になれば、ご飯にするか、今日はここまでにするかを自然に選べる。
夜から始める二回目は、どうしても一軒目の次を探しがち。
昼スタートなら、名残惜しいくらいで解散する形が勝手にできあがる!
僕はこれが、二回目の時間の使い方としていちばん失敗が少ないと確信してる。

迷ったら、相手が口にした一言を半日の地図にする

場所選びで手が止まったら、相手がこれまでに口にした言葉を思い出してみてほしい。
パンダが見たい、あの作家が好き、最近スパイスカレーばかり食べてる。
そんな何気ない一言こそ、一番の手がかり。
そこを起点に、歩く場所と、見るものと、座る店をつなげば、半日の地図はもう描ける。
途中に一度だけ、向かい合って顔を見る時間をはさむ。
高い料理じゃなくていい。
犬でも魚でも本でも、途中の一杯のコーヒーでも、もう一度会う理由には十分なるから。

五年前の僕に言ってやりたい。
四か所も回らなくていい。
彼女のかかとが赤くなる前に、座れるベンチをひとつ探せばよかったんだ。

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この記事を書いた人

体験ベースの恋活ナビ編集部です。
令和のリアルな出会い事情、デートまでの心理戦、別れ方まで、すべて体験ベースで本気で恋活・婚活したい人に届ける本音ラボ。

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